株式会社もくれんでは15年前の開所当時から食事の提供に力を入れています。2
家庭的なメニューを、安心安全の手作りで提供し、季節感や彩りはもちろん、使用するお肉は国産のもの。
お魚も地元のお魚屋さんから仕入れる新鮮なもなどを使用しています。

また、食事は主菜だけ一人用に盛り付けてあって副菜は皆さんで取り分けて頂くスタイルとなっています。

その他、てんさい糖や油など、調味料にも気を配り、職員も皆さんと同じものを一緒に、美味しく、楽しく、頂いています。

「デイサービスもくれん」の昼食は正しくその原点と言えるものであり、今も尚、その意思は脈々と受け継がれています。

そのため、もくれんの事業計画の中には、低栄養改善と食支援を今も上げています。

この「低栄養」については、近年TVや書籍でもよく目にするようになりました。

高齢になると消化吸収能力が衰えるために、若い頃と同じ量を食べていても、十分に吸収できずに、栄養不足になる場合があります。

1「もう歳だから…」と若い世代にお肉やお魚を譲って、日常的に「粗食」になっていると、高齢者はどんどん抵抗力が落ちて、老化も加速してしまいます。

これからは人生100年時代と言われていますが、一方で自立した生活を送れる期間の「健康寿命」というのは、平均寿命と結構、差があるんですね。

男性は約9年、女性は約12年。いずれかの支援や介護を必要とされる期間が9年~12年あるということです。

せっかく長生きされるなら、いつまでもお元気で、充実された晩年が理想的かと思います。もくれんでは、職員も含め、皆さんのBMIが20%を越えるように目指しています。

昨今、多くの入所施設での食事が低コスト化に走る傾向が強い中、私たちは敢えて食事の大切さについて向き合い、食事こそ生きる源であり、健康な心身づくりには欠かせないものであると認識しています。

低コスト、費用の削減と効率化も事業を運営する上でもちろん重要なことですが、それに併せて誰もの「心身の豊かさ」を追求していくことも、私達の重要な役割の一つではないでしょうか。

これからも様々な方に支えて頂きながら「心身の豊かさ」を追求する中で「食事は美味しく、楽しく」そして「心が動いた」その一瞬一瞬を大切に、皆で頑張っていきたいものです。

3 4 5