小規模ホームもくれんへのご利用相談で多いのが
「介護保険サービスを利用してもらえない」といったものです。

例えば
「デイサービスに出掛けてくれない」
「デイサービスなんかに行きたくない」
「ヘルパーを受け入れてもらえない」などが、それに当たります。

さて、先日から新規でご利用して頂いている方。
週数回デイケアに行っていたけど
いつしか回数が減り、とうとう行かなくなってしまった、とのこと。

理由は様々。しかし「行かなくなった」事実は一つだけ、です。

そうなってしまうと、ご家族の就労先にも影響が出ますし
精神的、かつ肉体的にもしんどくなり、益々ご家族の介護負担が増える結果となります。

その状況下で私たちにご相談がありました。

先ずは自宅訪問で少しずつ関係性を作っていきます。
時間をかけて、ゆっくり、着実に、です。

しかも「一人」特定の人間ではなく広く、浅く。

例え名前が分からなくても

「名前は分からないけどあなたの事は知っている」
「この人は信頼しても大丈夫」
そのように感じてもらえるように、少しずつ、意図的に。

そして、いつしかフラッと「通える」ようになっていきます。
通った先には「名前は分からないけどあなたの事は知っている」
その「あなた」がいて、一緒に過ごすことが出来る訳です。

しかも、一日中通う必要はありません。

ご利用される人の現在にとって
必要な時間だけ、必要な過ごし方をして頂く。

なぜなら、通いサービスをご利用される人にとって大切なことは
「ここで過ごすこと」ではなくて
「自宅で過ごすこと」ですからね。

さて、その新規の方。

先週は週2回通うことが出来ました。

来所時、笑顔でとても楽しそうにしてくださり
その様子をご家族にもお写真でお渡しさせて頂きました。

もちろん、気が向かない時は自宅で過ごして頂ければ
私たちが何度もご自宅へお伺いします。

もしも反対に、行きたい時、行きたくなった時は
私たちに遠慮なく声をかけてください。

これからの、あなたの自宅での生活は
私たち「名前は分からないけどあなたの事を知っている者」が
あなたと同じように「あなたの事を信頼している者」が
これからも微力ながらお手伝いさせて頂きますので。

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末長くよろしくお願いします。